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3CAREER LADDER京急で描くキャリア

入社数年で、
駅舎の建て替えを任される。
行政側の立場を経験する
機会も得て、
鉄道施設の建築担当として
大きく成長。

S.I

鉄道本部 施設部 工務課 
2007年入社/工学部卒

※掲載内容は、インタビュー当時のものです。

1年目工務部 工務課 建築担当

駅舎改良工事の計画実行に奮闘。
自分の思いを存分に反映させた駅も実現。

学生時代に建築を専攻し、「まちの顔となるような駅舎をつくりたい」と京急を志望。入社後は希望通り、駅施設を維持管理する部署に配属となりました。当時は法改正に伴う駅のバリアフリー化が急務であり、私も早々に駅舎の改修をいくつか担うことに。現地を調査し、エレベーターや多機能トイレの設置などを企画設計し、社内で承認を得て、外部の建設会社の方々と協力しながら工事を推進。そして4年目、京急大師線・港町駅の建て替えプロジェクトをメインで担当するチャンスを与えてもらいました。
駅前で大規模なマンション開発が進められ、それに合わせて駅舎も一新するプロジェクトでしたが、京急の建築担当は少数のチームであるため、こうして若いうちから大きな仕事を経験できます。新たな港町駅をつくるにあたっては、「地域のイメージアップにつながる明るい駅にしたい」という思いがあり、駅構内に自然光を取り入れられるよう、東京ドームなどで使用されている「膜屋根」の採用を提案しました。熱意が認められて実現し、京急としていままでにないデザインの駅舎をつくり上げることができました。完成まで4年を要し、大変な思いも味わいましたが、自分の思いが形となり、駅を訪れるお客さまが喜ばれている様子を目の当たりにした時はとてもうれしかったです。

8年目東京都都市整備局へ派遣

東京都に派遣され、都市計画の立案に従事。
新たな気づきを得て、視座がいっそう高くなった。

20代は、私がやりたかった「駅舎をつくる」経験を現場でいくつも重ね、建築技術者として成長することができました。ちなみに港町駅の建て替えプロジェクトは世間からも注目を集め、メディアから取材を受けて、私の写真入りで新聞記事に取り上げられたことも。その時は、社会に大きな影響を与える仕事を担っているのだとあらためて実感しました。
キャリアの転機が訪れたのは8年目。京急は鉄道や道路などの都市基盤整備に関わる行政の仕事を学ぶため、東京都都市整備局へ継続的に人財を派遣しているのですが、私にその役割が託されて都に赴くことになりました。そこで携わったのは、都心の大規模ターミナル駅の駅周辺開発と合わせて駅前広場を再編するための基盤整備方針策定です。はじめはまったく違う文化のなかで仕事をすることに戸惑いましたが、行政側に身を置くからこそ得られる気づきもありました。特に、多数の関係者の意見を調整しながら、あくまでも都民の生活やよりよい都市づくりのために大きなビジョンを立てていく、その視座の高さはたいへん勉強に。また、私のように他の鉄道会社から派遣されている同年代の方々もたくさんいらっしゃり、みなさんと議論しながら仕事に取り組んだことも非常に刺激になりました。

10年目施設部 工務課 建築担当

沿線全体の長期的な投資計画を立案。
私が導く方向に、京急の駅がより良く変わる。

東京都への2年間の派遣期間を終えて、本社の施設部工務課に復帰。引き続き、駅舎改良の企画設計や工事発注に携わりましたが、経験を積むにしたがって業務の幅が広がり、現在は京急沿線全72駅の建築に関する設備投資計画の立案を担っています。長期的な視点で「どの駅をいつ、どこまで改修すべきか」を考え、その計画に沿って具体的な建築プランを固めていくことが私の役割。駅舎に求められる安全性能や利便性能、さらには工事の効率性も考慮して、チームでいくつか案を出して社内で審議しています。その際に私が大切にしているのは、動線がわかりやすくてお客さまがスムーズに安全に電車に乗降できる駅をつくること。そして、地域や沿線の活性化につながる、利便性やデザイン性のある駅にすること。こうして自分の考えを反映させながら京急の各駅をより良く変えていく、そんなポジションで力をふるえることに、とてもやりがいを感じています。今後は、京急がこれまで手がけたことのない設計手法やコンペも導入して、外部のアイデアも取り入れながら、付加価値の高いまちづくりに貢献できる駅を追求したいと考えています。
一方で、せっかく多様な事業を展開している京急でキャリアを積んでいるわけですから、機会があればいろんな仕事に挑戦してみたいですね。例えば、東京都に派遣された時の学びを生かし、行政が絡む再開発業務も経験してみたいですし、品川開発プロジェクトにもいつか関わってみたい。こうして自分の幅を広げた上で、ゆくゆくは京急の駅施設などの建築を率いることができる、そんな人財になりたいと思っています。

これまでのキャリアを振り返って

以前に東京都に派遣されていた時、他の鉄道会社の同年代の方々と話をしていると、京急の建築部隊は少数精鋭で、個人が担うことができる仕事の裁量が本当に大きいと強く感じました。入社して間もない若手にも、駅舎の改良工事などをまるごと任せてくれますし、こうした環境で成長できたことを幸運に思っています。任される分、大変に思うこともありますが、早いうちから自分の手で駅をつくり上げる喜びが味わえて、自信も生まれてきます。私の場合、港町駅の改良工事で成果を上げ社内外の人と人脈がつくれたことで、「井上がそう考えるのならやってみよう」と自分のやりたいことがどんどん実現できるようになりました。この面白さをぜひ、これから入社される方々にも味わってほしいと思っています。