鉄道会社の基盤である「線路」に
携わる仕事に魅力を感じて。
鉄道会社に勤務する兄から、会社の安定性や働く環境の良さを聞いていたことがきっかけで、鉄道業界を志望。また、鉄道という人々の生活になくてはならない社会インフラを支える仕事に大きなやりがいを感じ、鉄道業界一択で就職活動を進めました。京急を選んだのは、首都圏の私鉄でも独特の個性を放つ鉄道会社として、興味を持っていたからです。入社後の配属は、鉄道会社の最も基本的な地上設備である線路に携わりたかったため、「工務」のなかでも線路の保守管理を担う「保線区」を志望しました。現場を歩きながら、最新鋭の機械を駆使してさまざまな作業にあたるアクティブな働き方は、自分の適性にも合致しており、この選択は大正解だったと感じています。
線路設備の状態をミリ単位で見極め、
「安全・快適な走行」を守る。
線路のレールは、列車が走行するたびに摩耗し、わずかなゆがみや傷が生じます。放置すれば乗り心地の低下や重大事故につながりかねません。そのため、新品の形状に近づけるよう削ったり、ゆがみをミリ単位で修正したりする作業が不可欠です。また、線路の土台(道床)となるバラスト(砕石)を締め固めたり、形を整えることも重要です。私は人力では難しい線路整備を大型保守用車で行う「機械軌道班」を経て、現在は線路設備の状態を点検・評価する「検査班」に所属しています。わずかな傷の見落としが事故に直結する可能性があるため常に緊張感がありますが、熟練の技で、限られた時間内に、レール、枕木、道床に潜む「目に見えない傷」まで見極める工程に、この仕事の難しさと醍醐味を感じています。
内部の傷まで可視化する、
「超音波探傷」の技術習得を目指して。
検査班としての腕の見せ所の一つは、レール内部の目に見えない傷を可視化すること。「超音波探傷器」を用いて検査を行いますが、私はまだこの技術を習得中です。経験豊富な先輩が操作すると瞬時に傷を見つけ出せますが、経験が浅いと時間がかかってしまう、非常に奥の深い業務です。直近の目標は、この技術を完全に身につけ、業務に必要な非破壊検査(※)の資格を取得すること。この業務が高いレベルでこなせるようになれば、仕事の面白さはさらに増すはずです。「自分たちが日々精度の高い検査を行っているからこそ、安全に、かつ乗り心地を確保しながら列車が走っている」という誇りを胸に、今後も研鑽を積んでいきます。
※非破壊検査:物を壊すことなくその欠陥や劣化の状況を調べ出す検査技術