“人の移動”に関わる仕事がしたい。
その思いから、鉄道会社を志す。
高校1年の時、地元・岩手で東日本大震災に遭い、公共交通機関が利用できなくなるという事態に直面しました。鉄道はすぐには復旧せず、高校時代は両親の車で通学する日々。地元の鉄道が完全に復旧したのは、私が高校を卒業した後のことでした。鉄道が蘇ると観光客も増え、地域が活気づきます。そうした変化を目の当たりにするなかで、社会インフラとしての鉄道の重要性を肌で感じ、「“人の移動”に関わる鉄道の仕事がしたい」と思うようになりました。高校卒業後は専門学校で鉄道観光を学び、就職活動は鉄道会社一択で挑戦。東京の玄関口である羽田空港から都心、さらに神奈川県の三浦半島にかけて伸びる路線を持つ京急に大きな魅力を感じ、入社を決めました。
基本作業を徹底し、
安全かつ正確に列車を運転する。
社会インフラを支えるやりがいが、ここにある。
現在、金沢文庫乗務区の運転士として、日々さまざまな列車の運転に従事し、1年を通じて、大師線を除く当社の全区間を担当しています。運転士の最大のミッションは、ダイヤ通りに、安全・正確に多くのお客さまを目的地へ届けること。そのために私が心がけているのは、基本作業の徹底です。「出発進行」「発車定時」などの指差確認喚呼から、1秒・1cmを追求する定時運転・ブレーキ操作まで、当たり前のことを愚直に積み重ねます。それら基本作業の一つでも抜けた時や小さなミスの積み重ねが、事故や輸送障害につながり、ひいてはお客さまにご迷惑をおかけしかねないからです。乗務室に入れば、基本的に自分一人。毎日、多くのお客さまの命を預かる緊張感と責任感は大きいですが、それこそが社会インフラを担うプロとしての大きなやりがいです。
運行管理を担う「運転主任」を目指すとともに、
後輩の育成にも携わりたい。
万が一の異常発生時、運転士には周囲の列車を止める防護措置など、瞬時の判断と行動が求められます。そうした際、迷わず体が動いて適切な対応ができるのは、10か月間に及ぶ教習期間のなかで、「師匠(指導運転士)」に異常時対応を厳しく叩き込まれたおかげです。このように継承されてきた当社の運転技術を、今度は自分が後輩に手渡していく番だと考えています。今後の目標は、現場での運行管理や車両の入れ替え指示を担う「運転主任」になること。そして30代のうちには、私自身も「師匠」として後輩を教える立場を経験したいです。運転士の仕事をしていると、小さな子どもたちが手を振ってくれることがよくあります。そんな子どもたちの憧れや期待に応えるためにも、プロとしてさらに成長し続けていきたいと思っています。